ヨーロッパの地名や名前の日本語表記の=(イコール)や・(中点)の違い【フランス等】

西洋文化に詳しい王女『ロゼリィ』が解説する『西洋史』

ヨーロッパ、特にフランスの地域名を見ていると、「=(イコール)」が付く場合と「・(中点)」が付く場合があります。

例えば、地域圏(日本でいう地方)を見ても、
  • イル=ド=フランス
  • オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ
  • オー=ド=フランス
  • オクシタニー
  • グラン・テスト
  • サントル=ヴァル・ド・ロワール
  • ノルマンディー
  • ヌーヴェル=アキテーヌ
  • ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ
  • ブルターニュ
  • ペイ・ド・ラ・ロワール
  • プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール
  • コルス
と、=(イコール)」と「・(中点)」が入り混じっています。

この違いは何なのでしょうか。

フランス語の固有名詞を日本語で表記するとき、「=」と「・」は役割が異なります。


ちなみに、「=」は半角ではありません。

「・」も全角なので、「=」も全角(全角イコール)です。

正式にはイコールではなくダブルハイフンです。

用途の違い

「=(イコール)」を使う場合

原語表記が「-(ハイフン)」の時

まず、これらは原語の表記が「-(ハイフン)」の場合に、日本語表記を「=」で結ぶ慣例があります。

  • Saint-Denis(サン=ドニ)
  • Saint-Rémi(サン=レミ)
  • Île-de-France(イル=ド=フランス)
  • Pas-de-Calais(パ=ド=カレー)
  • Bourg-en-Bresse(ブール=カン=ブレス)

どういったときに「-」になるのでしょうか。


前置詞・冠詞・定冠詞を繋ぐ時

これら「-(ハイフン)」は、前置詞・冠詞・定冠詞を含む語同士をつなぐために使われます。

フランス語では、
  • de
  • du
  • des
  • la
  • le
  • les
  • en
  • sur
  • sous
  • aux
などが地名や人名の一部になることがあります。

これらを「-」で結ぶ慣例があります。

例を挙げると、
  • サン=ドニ(Saint-Denis)
  • エクス=アン=プロヴァンス(Aix-en-Provence)
  • ヴィルヌーヴ=シュル=ロット(Villeneuve-sur-Lot)
  • イル=ド=フランス(Île-de-France)
  • ペイ=ド=ラ=ロワール(Pays de la Loire)
です。

「・(中点)」を使う場合

原語表記が「 (スペース)」の時

逆に、基本的には「・」は原語のスペース(空白)に対応することが多いです。

「・(中点)」は、「・(中黒)」ともいいます。

  • Grand Est(グラン・テスト)
  • Pays de la Loire(ペイ・ド・ラ・ロワール)
  • Côte d'Azur(コート・ダジュール)
  • Val de Loire(ヴァル・ド・ロワール)
などがあります。

対等な名前を区切る時

そしてこれらは、対等な名前を区切るために使われる場合が多いです。

例えば、人名の姓と名
  • ジャン・ジャック・ルソー
  • シャルル・ド・ゴール
や、複数の単語を単に区切る場合や、英語などのカタカナ表記などに使われます。

参考リンク参考リンク

例外などについて

しかし、


や、


などは、同じような単語の並びですが、なぜでしょう。

複合した固有名詞は原則としてハイフンで結びますが、歴史的・慣用的に定着した名称や、正式名称として別の形が採用されたものはその表記に従います。

これらは、必ずしも文法的に決まるわけではなく、歴史的な定着などを踏まえて、行政上の正式決定で決まっている時もあるようです。

参考リンク参考リンク

難しいですね。


基本は踏まえながら覚えていきましょう。


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