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中世要塞由来の城の構成要素
キープまたはドンジョン(主塔・天守塔)
そして、ドンジョンの地下室は、よく牢獄として利用されていました。
ウィンザー城のキープ

ロチェスター城のキープ

ポートチェスター城のキープ

ヴァンセンヌ城のドンジョン

ウーダン城のドンジョン

「Wikipedia」Author:ℍenry Salomé
ベルクフリート(主塔・天守塔)
ドイツにもドンジョンのような構造は無かったわけではないですが、イギリスやフランスとは文化の違いで、ドイツはベルクフリート型の塔が主流でした。
Bergfried
リーベンツェル城のベルクフリート

Wikipedia「Liebenzell Castle」Author:Mussklprozz
ホチェッパン城のベルクフリート

別名で、アッピアーノ伯が建てた城のため、アッピアーノ城とも言われます。
Hocheppan Burg
アンセント(城壁)
Enceinte
カリュー城のアンセント

ピエールフォン城のアンセント

フランキングタワー(側防塔)
Flanking Tower
ボディアム城の側防塔

アビラの城壁の側防塔

アンジェ城の側防塔

ハーレフ城の側防塔

バルティザン(張り出し櫓)
張り出し櫓
カーテンウォール(幕壁)
カーテンウォール
このカーテンウォールに囲まれた城郭のことを、カーテンウォール式城郭「Curtain Wall Castle」または「Curtain Wall Fortress」といい、中世後期に多く造られました。
アビラの城壁のカーテンウォール

コンウィ城のカーテンウォール

ボディアム城のカーテンウォール

カリュー城のカーテンウォール

バトルメント(狭間胸壁)
要塞としての城に起源を持つ、凹凸のある壁のことで、
- merlon(マーロン):盛り上がった部分(歯)
- crenel(クレネル):凹んだ隙間
狭間胸壁
カーナーヴォン城のバトルメント

スカリジェロ城のバトルメント

モンテベッロ城のバトルメント

フルボカー城のバトルメント

※屋上テラスはないようです。
アロースリット(矢狭間)
ループホール「Loop Hole」とも呼ばれます。
十字の形や、細い縦長の形などがあります。
ヨーク城壁ゲートハウスのアロースリット

パラペット(胸壁)
城壁や屋上の縁に設けられ、兵士が身を隠しながら防御や攻撃を行うための低い防護壁です。
Parapet
その上に、凹凸の形状であるクレネレーションが付けられてバトルメントになる場合があります。
アンボワーズ城のパラペット

フジェール城のパラペット

キレニア城のパラペット

エルツ城のパラペット

ティターノ山のパラペット

マルヴァンのパラペット

バンケット(射撃用踏み台)

Banquette
ウォールウォーク(城壁通路)

wall-walk
フジェール城のウォールウォーク

ウブリエットまたはダンジョン(地下牢)
しかしフランスではその地下牢のことをウブリエット「Oubliette」と呼ばれ、ドンジョン「Donjon」は英語のキープのことを指します。
Dungeon
ペンツリン城のウブリエット

アンクストロッホ(恐怖の穴)
Angstloch
シュパンテコウ要塞のアンクストロッホ

ツヴィンガー(挟撃空間)

よって、ツヴィンガーを持つ要塞は、集中式城郭となります。
Zwinger
クラックデシュヴァリエのツヴィンガー

バービカン(前衛塔)
アジアでは似たようなものに甕城(おうじょう)があります。
Barbican
クラクフのバービカン

マチコレーション(出し狭間)

Machicolation
ウィンザー城のマチコレーション

ソミュール城のマチコレーション

カメルレンゴ城のマチコレーション

ブルテッシュ(石落とし)

防御側が壁の下に群がっている攻撃者に撃ったり投げたりできるようにする目的の、マチコレーション付きの小さなバルコニーです。
Bretèche発音
なかなか発音の資料もなく英語化もしているようですが、フランス語ではブルテッシュなので、そのように表記しておきます。
ヘットステーンのブルテッシュ

サン=マルタン教会のブルテッシュ

Wikipedia「Bretèche」Author:Markus3 (Marc ROUSSEL)
ガーデローブ(トイレ)
Garderobe
ペヴリル城のガーデロープ

ダンスカー(衛生塔)
OrdensburgDansker
クフィジン城のダンスカー

「Wikipedia」Author:Jerzy Strzelecki
マルボルク城のダンスカー

ベーリー(庭)
Bailey
カーナーヴォン城のベーリー

フジェール城のベーリー

Château de Fougères
ゲートハウス(門楼)
ゲートハウス
ボディアム城のゲートハウス

ラグラン城のゲートハウス

スターリング城のゲートハウス

ポートカリス(落とし格子)

多くの落とし格子は2枚セットで使用され、まず内側が降下した後、外側が降下することで侵入してきた敵を閉じ込める罠としても機能しました。
アイルランドのケア城のポートカリス

「Wikipedia」Author:Kevin King from Pensacola
マーダーホール(殺人穴)
Murder hole
ボディアム城のマーダーホール

「Wikipedia「Murder hole」Author:Canadacow
ドローブリッジ(跳ね橋)
跳ね橋
スカリジェロ城のドローブリッジ

モンサンミッシェルのドローブリッジ

「Wikipedia」Author:Vi..Cult... • CC BY-SA 3.0
モート(堀)
語源的にはモット・アンド・ベイリーの「モット」から来ていますが、意味合い的は別の言葉となります。
Moat
ボディアム城のモート

ビューマリス城のモート

チムニー(煙突)
シャンボール城の煙突

ブロワ城の煙突

ショーモン城の煙突

近世に付加された城の構成要素
タワー(塔)
ここでは建物全体の威厳や権威を象徴する垂直要素として用いられるようになった近世以降のヨーロッパの城のタワーとします。
景観が重視され、階段塔・鐘楼・時計塔など、実用と象徴を兼ね、宮殿化した城では都市景観のランドマークとしての役割が強まりました。
塔
ノイシュヴァンシュタイン城の塔

シュヴェリーン城

シュノンソー城の塔

シュリー=シュル=ロワール城の塔

ソミュール城の塔

マルクスブルク城の塔

タレット(小塔)
近世以降は、壁面や角に付加される装飾的要素として発達し、防御機能から象徴機能へと変わり、特に歴史主義建築では中世的雰囲気を強調するための重要なデザイン要素となりました。
タレット
ノイシュヴァンシュタイン城のタレット

シュノンソー城のタレット

リヒテンシュタイン城のタレット

スパイア(尖塔)
城と一体になった教会(礼拝堂)も多く、城に目立ったスパイアがある場合は、その下は礼拝堂になっている場合が多いです。
Spire
モン・サン=ミシェルの尖塔

シャンティイ城の尖塔

ボイニチェ城の尖塔

ピナクル(小尖塔)
フィアーレ(ドイツ語)とも言われます。
小尖塔Fiale
ウィンザー城のピナクル

シャンボール城のピナクル

シャンティイ城のピナクル

フィニアル(終点装飾)
Finial
シャンボール城のフィニアル

ブロワ城のフィニアル

クロケット(葉状装飾)
拡大してみないと確認が難しいですが、葉っぱや花が装飾されています。
Crocket
ホーエンツォレルン城のクロケット

ヴィンペルク(切妻王冠)
両端にピナクルに挟まれたりすることもあります。
Wimperg
ホーエンツォレルン城のヴィンペルク

キューポラ(円頂塔)
古代ローマ建築のオクルスがルネサンス期に装飾建築として発展したもので、明り取りや換気口、展望台として機能し、鐘が設置されて鐘楼として機能する場合もあります。
キューポラ
ルーフランタン(灯籠屋根)
キューポラの一つで、屋根の頂点や高い部分に置かれることが多く、外観は小さな建物のように見え、しばしば窓ガラスで覆われます。
特にドーム型の屋根が付いているルーフランタンは、ルネサンス建築の特徴の一つです。
Roof Lantern
シャンボール城のルーフランタン

シャンティイ城のルーフランタン

ヴァランセ城のルーフランタン

リッジタレット(尾根小塔)
装飾的な目的のための建築装飾品として、または、時計、鐘、展望台の実用的なものとして建てられます。
Ridge Turret
マリエンブルク城のリッジタレット

スパイアライト(尖塔窓)
フランス語読のリュカルヌ(書籍ではルカルネと記載)「Lucarne」は、広義ではドーマー窓のことですが、狭義ではこのことをいうようです。
広義のLucarneSpire Light(狭義のLucarne)
よって、塔に設置された装飾されたドーマー窓に近い形状ならルカルネ、尖塔に一体化されている形状ならスパイアライトとも取れるでしょう。
シュヴェリーン城のリュカルヌ

シャンボール城のリュカルヌ

ドーマー(屋根窓)
ドーマー
ヴァランセ城のドーマー

シャンボール城のドーマー

アゼ=ル=リドー城のドーマー

ベルフライ(鐘楼)
Belfry
リヒテンシュタイン城のベルフライ

スティープル(形式的な塔)
Steeple
フレデリクスボー城のスティープル

クロックタワー(時計台)
時計台
スフォルツェスコ城の時計台

ホーエンツォレルン城の時計台

ウェザーコック(風見鶏)
詳しくは、
こちらの記事
にまとめています。
フレイザー城の風見鶏

Wikipedia「Castle Fraser」Author:Colin Smith
マリエンブルク城の風見鶏

シャンティイ城の風見鶏

デ・ハール城の風見鶏

バラストレード(手すり)
Baluster内に解説
シャンボール城のバラストレード

シュヴェリーン城のバラストレード

バラスター(手すり子)
ルネサンスは、古代ローマの理想を再現することを目的としており、古代ローマの壺(アムフォラ)や、ザクロの花など、膨らみを持つ植物をイメージしたと言われています。
Baluster
シャンボール城のバラスター

ヴィランドリー城のバラスター

ピラスター(付柱)
古代ローマなどの古典様式によく使われるため、ルネサンス様式によく見られます。
シュヴェリーン城のピラスター

シャンボール城のピラスター

ブロワ城のピラスター

テラス
更にいうと、ヴィラは古代から存在していました。
シャンボール城のテラス

ヴィランドリー城のテラス

ガーデン(庭園)
各庭園様式の概要各庭園様式のの庭木
で解説しています。
ルネサンス時代にはイタリア式庭園ですが、
その後の時代より、フランス式庭園、イギリス式庭園など、その城の様式に合わせるなど、設置することが出来ます。
ヴォー=ル=ヴィコント城の庭園

シャンボール城の庭園

ヴィランドリー城の庭園
