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Moeちゃん、今回はレンガについてです。
西洋風の建物にもよく使われていますね。
その西洋風の建物ですが…
建物ですが…???
本場のヨーロッパのレンガ建築とはちょっと作りが異なるのです。
そうなのですか?
それでは、レンガの歴史や基礎を見ながら、読み解いていきましょう。
はい!
レンガの歴史と成り立ち
日干しレンガ
アフリカや中東のレンガ

チュニジアの日干しレンガ遺跡
その頃のレンガは、日干しレンガ(アドベ)と呼ばれるレンガで、現在の火で固めるレンガとは異なり、粘土や藁を混ぜて型に詰め、太陽で乾燥させるレンガでした。
日干しレンガは、現在ではアフリカ、中東、南米、中央アジアなどの乾燥地帯で限定的に使われているくらいで、現代で通常使われるレンガは焼成レンガというレンガになります。
焼成レンガ

ヨーロッパのレンガ
古代ローマではこの焼成レンガが広く使われ、ローマ建築の礎となりました。
中世ヨーロッパでは、石材が手に入りにくい地域では焼成レンガが主材料として重宝され、ゴシック建築においてもレンガ造りの教会が、北ヨーロッパで多く建てられました。
産業革命での大量生産
イギリス、フランス、ドイツなどでレンガ建築が発達し、さまざまな積み方(ボンド)や使い方が生まれました。
日本でのレンガの歴史と現在のレンガ
日本でのレンガ建築の成り立ち
明治時代からのレンガ建築と埼玉の深谷
そして1887年に、日本煉瓦製造株式会社がドイツ人技師チーゼを招いて、日本初の機械式レンガ工場を埼玉の深谷に設立しました。
今はその工場はありませんが、旧煉瓦製造施設として残されており国重要文化財に指定され、現在は深谷駅などレンガ建造物にも力を入れています。

埼玉県深谷駅のレンガの外観
地震に弱いレンガから鉄筋コンクリートへ
そのため、煉瓦風のタイルも様々な種類が存在し、洋風の雰囲気を出すために、木造や鉄筋コンクリート造の表面に張り付ける仕上げ材としても用いられるようになりました。
日本は地震が多いのです…
よって、日本での洋風建築は、内側が木造やRC構造などでの、外観のみレンガ風の建物などになっています。
なるほど。耐震を考えた構造になっているのですね。
日本の住宅建築のレンガっぽい外観
ブリックタイル(レンガ調タイル)

厚みは10〜20mmほどで、外壁や内装に貼り付けて使います。
本物のレンガに近い質感を再現しつつ、軽量かつ施工しやすいのが特徴です。
装飾やデザイン重視の住宅でよく使われます。
窯業系サイディング

表面にレンガ風の模様や凹凸がつけられており、見た目だけレンガ調に仕上がっています。
住宅の外壁材として最も普及しているタイプです。
厚みは14〜18mmほど。耐火性・防水性・コスト面でも優れています。
窯業系サイディングのレンガ調は、量産型の洋風寄りのコンテンポラリー住宅に多いです。
レンガのパーツの名前の一覧
レンガ自体の各部名称
ストレッチャー(長手)

ヘッダー(小口)

ベッド

こちらのサイト
にきちんと書かれています。
レンガの接着部の名称
モルタル
モルタルの用途別の名前を挙げていきます。
目地モルタル

レンガ同士の隙間(目地)に充填されるモルタルで、レンガの接着が用途です
下地モルタル
張付けるために土台を平らにしたり強度を確保したりする用途で利用されます。
張付けモルタル
- コンクリート
- ALC
- モルタル下地
モルタルは時間を置いたら固まるという特性を利用して、接着以外に下地としても使われているわけなのですね。
シーリング

シーリング「Sealing」またはシーラント「Sealant」と言います。
レンガの積み方の名前の一覧
芋積み

芋の根が規則正しくならんでいるように見えることからそう呼ばれるようになったと言われています。
施工が簡単でレンガの使用量が少ない利点がありますが、構造的には弱くなります。
馬積み

馬の足跡が左右交互に付く様に似ていることから呼ばれるようになったと言われています。
目地が交互になることで構造的に強く安定するので、最も一般的な積み方です。
ドイツ積み

アメリカ積み

イギリス積み

1段目はすべて長手、2段目はすべて小口というように交互に配置され、目地(継ぎ目)が縦にも横にもよくずれるため、構造的に非常に安定し、強度が高いのが特徴です。
倉敷アイビースクエア

アイビースクエア公式
フランス積み

各段で模様のようなパターンができるため、見た目に美しく装飾的なのが特徴です。
東京北品川の正徳寺

オランダ積み

ヘリンボーン積み

ブリックスタイル (レンガ調スタイル)
ブリックタイルは、レンガ調タイルのことで、現代の住宅などに多く使われています。
ブリックタイルは本物のレンガよりも軽く安く手に入るので、お手軽にレンガ風のデザインにするのに適しているのです。
本物のレンガを使ったブリックスタイル
ベーシックなレンガ

ホローブリック

神奈川県立図書館や、写真の岡山県庁などが有名です。
ホローブロックという言葉もあるので誤認しそうになりますが、ホローブリックです。
岡山県庁のホローブリックのコーナーには、以下の説明書きがあり、このように綴られています。

もともと神奈川県立図書館建設のために開発されたもので、子の奥行きを大きくし日差しを遮るだけでなく、内部を抽掛けにし、光を反射させることによって室内に採光を届ける工夫が施されたものです。
前川國男が設計した他の施設でも多く採用されているこの中空レンガは、岡山県庁舎でもひとつのアクセントになっています。」
説明書きがされているのは嬉しいですね!

コンクリートブロックではなく、レンガなのですね!これで証明出来ましたね。
タイルを使ったブリックスタイル
ブリックタイル

スクラッチタイル

スクラッチタイルは煉瓦からタイルに変わる際の過渡期の建材で、大正時代によく使われました。
レリーフタイル

擬石タイル

本物のレンガ建築
ヨーロッパのレンガ建築
ヨーロッパ、特に北ヨーロッパでは、建物にレンガが普通に使われています。
オランダのミデルブルフの街並み

ポーランドのワルシャワの街並み

イタリアのシエナの旧市街

日本のレンガ建築
しかし一部の歴史ある公共建築物や邸宅などには、ごく稀に見られます。
東京駅 丸の内駅舎

横浜赤レンガ倉庫

北海道庁旧本庁舎

神戸文学館

ヨーロッパの建築様式としてのレンガ
主に北ヨーロッパで広まった様式の一つで、以下のようなスタイルがあります。
ブリックロマネスク
ドイツのイェリホー修道院

「Wikipedia」Gottfried Hoffmann • CC BY 3.0
ブリックゴシック
Brick Gothic
ポーランドのマルボルク城

リューベックの聖マリア教会

ブリックルネサンス
Brick Renaissance
デンマークのボルセン

レンガ造りの建物は、なんとなく洋風なイメージはありましたが、きちんと理解するとこういうことだったのですね。
はい。このようにレンガはヨーロッパ由来の建築素材です。ルーツや流れを押さえておくと、イメージもしやすくなりますよね。
日本がレンガが少ない理由、そしてブリックタイルが主流の理由も知れて良かったです。
ブリックタイルでも、コンテンポラリー的な要素はありますが、洋風なイメージを少し感じる理由が分かりましたね。
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